2017年1月16日月曜日にもテレビのネタから書いたことですが・・・
■耳掃除(耳カキ)禁止のススメ
耳掃除は気持ちのいい~~!(^0^)/
しか~し!健常者なら、耳掃除は『原則』不要で、むしろ耳にモノを差し込むことによって、耳アカで耳の中を塞いでしまう『耳垢栓塞』になったり、外耳道を傷つける『外耳炎』になります。
2017年1月、アメリカの耳鼻咽喉科の学会(AAO-HNSF)が一般向けに「とにかく耳にモノを突っ込むな!」と強力に注意喚起しています。実際にアメリカの綿棒は『耳に使うな』と明記されています。
日本の綿棒は「耳や鼻の奥に入れすぎないように・・・」という甘いセリフで終わっているのがいけませんね。
■耳垢(耳アカ)は放っておいても外に出てくる
耳アカは外耳道を保護する役割があり、完全に不要な老廃物ではありません。耳垢は外耳道の外側約3分の1の部分にのみ発生し、外耳道の皮膚の動きと、顎の動きなどによって、外向かって徐々に移動していきます。
犬も猫もウサギもライオンも耳掃除はしません。なぜ動物の中で人間だけが耳掃除をしないと耳垢が詰まってしまう・・・?そんな変な進化をするはずがないじゃないですか??
管理人Dr.TOSHIもこどもで実験的に年に1~2回観察していますが、、もう3年半ほど耳掃除していません。外耳道には薄い耳垢が覆っているだけで、それ以上増えません。だからうちの娘には耳カキという概念すらありません。すごくいい状態を保てています。
■耳垢が耳の中を塞いでしまうとトラブルに
湿っているタイプの耳アカ(湿性耳垢)であっても、自然に耳の穴から排出されます。健康な状態であれば、基本的に耳掃除の必要は全くないのです。掃除をするなら耳の外側を布で拭く程度にとどめ(それでも週1程度)、耳の中にモノを入れるべきではありません
耳掃除をすべきでないとはいっても、皮膚病の人、耳を手で触ってしまう子供、外耳道が狭い人、補聴器使用者、耳栓使用者などには耳垢ができやすいことが知られています。
鼓膜近くに詰まっている耳垢を我々耳鼻科医が見れば、綿棒などで押し込んだものとすぐに分かります。
耳垢が本来あるべき場所より奥に押し込まれると、自浄作用が働かないためもう出てきません。取り出してあげるしかありません。
『不要な耳カキ』は気持ちいい感覚を感じたいがための『自己満足のため』のみの行為であり、止められない人は・・・・特に外耳炎を繰り返すほど止められない人はキツイ言い方をすれば、タバコ、お酒、覚せい剤を止められないのとなんら変わりません(^0^)/
耳垢が非常に多い人、耳垢塞栓を繰り返している人、補聴器などを使用している人は、6~12カ月ごとに耳鼻咽喉科で『必要な耳掃除』をしてもらいましょう。
P.S. 赤ちゃんが産まれたばかりの頃は、産院で沐浴の後に毎日耳掃除をするように指導された方も多いのでは?
それは新生児は、胎内にいるときにできた胎脂と呼ばれる汚れが、耳に詰まっているので、出てきた分だけ拭き取るだけでよい・・・という意味なので、100歩譲って・・・『耳の中』に綿棒突っ込むのはダメですよ。
ただ・・・医者によっても耳カキは『してもよい派』と『したらダメ派』がいるのも事実です。




